空き家ニュース[地域版]

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2026.8.5

福島県郡山市

郡山市の空き家放置問題|放置するとどうなる?知っておきたいリスクと対策 

【結論】郡山市でも空き家問題は他人事ではありません。

旧市街地では相続、郊外では売却が難しい物件が増え、放置される空き家も目立つようになっています。

この記事では、空き家を放置するリスクと、所有者が今からできる対策を解説します。

INDEX

[目次]

郡山市でも空き家問題が身近になっています。

令和5年(2023年)の住宅・土地統計調査によると、郡山市の空き家率は約13.9%で、全国平均(13.8%)をわずかに上回る状況です。福島県では交通や経済の要衝とされる郡山市でも、10軒に1軒以上の住宅が、何らかの理由で空き家となっているのです。

親から相続した実家が空き家になってしまった、転勤で遠方に住むようになり管理できていない、といった悩みをお持ちではないでしょうか。

「今すぐどうかしなければならないわけではない」と感じ、つい後回しにしてしまう気持ちはよく分かります。しかし、空き家を放置することには、実は多くのリスクが潜んでいます。

この記事では、郡山市で空き家を所有している方に向けて、放置することの具体的なリスク、そして安心につながる対策まで、分かりやすくお伝えします。

所有者として今からできることや、専門家に相談する重要性についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

郡山市で空き家・空き地が放置される背景

人口減少と高齢化の進展

郡山市の人口は約314,000人(2026年7月現在)で、過去数年間で着実に減少しています。同時に高齢化も進行しており、高齢化率は28.9%に達し、市民の約3.5人に1人が65歳以上という状況です。

このような背景の中で、所有者が高齢化し、管理能力の低下や、やがて相続へと至るケースが増えています。

地元の不動産会社の肌感としては、旧市内と呼ばれる中心地は相続人たちの遺産分割協議が整わずその次の相続が発生、空き家や空き地を処理するにも手続きが煩雑になってしまっている、といった事案に遭遇することがままあります。

逆に市街化調整区域や都市計画区域外では、買い手が極端に少ない場合や、そもそも農家でなければ買えない農家住宅といったものが多く、管理されない空き家を見かけることも少なくありません。

相続による空き家の発生

多くの空き家は、親の逝去に伴う相続から生まれます。

複数の相続人がいる場合、誰が管理するのか、売却するのか、また、そもそも相続登記をするのかについて決まらず、結果として「相続人全員で所有している状態」のまま放置されることもあります。

郡山市内でも、空き家の相談が増加傾向にあり、2024年度の改善件数は115件に上っています。

行政としては市民の財産を強制的にどうにかするといった措置には踏み切りにくいため、管理が必要な空き家の潜在的な軒数はこの何倍もの数字になると思われます。

居住パターンの変化と遠方への転出

かつてのように、子どもが親の近くに住み家を継ぐという形は、今では少数派になりました。

進学や就職で遠方に移り住み、定期的に実家に帰ることができない、あるいは戻る予定がないというケースが増えています。

結果として、親が住んでいた実家は管理されないまま時が経つのです。

また、郡山市は昔から都市部への人口流出率が高く、特に上京率が高い地域です。東北新幹線で1時間半もかからない利便性は、逆に人口を流出させてしまう理由にもなります。

なお、特に若年層の流出が問題視されており、街全体として高齢化や働き手の不足が目立ってくるようになりました。

住宅事情の変化

郡山市の1世帯あたりの居住人数は低下しており、昔のように大きな一軒家に複数世代で住むことが少なくなりました。

空き家を活用したいと考えても、その用途が見つかりにくいのが現状です。賃貸として貸し出すにしても、借り手がなかなか見つからない地域も増えています。

特に多く感じるのは、親子世帯で同居を前提として建てたものの、実際に同居しなかった場合や家を出てしまった場合など、必要人数に対して部屋数の多すぎる二世帯住宅です。

こちらは人口が減少しているにも関わらず世帯数が増えているデータ(広報こおりやまの最後のページに毎月記載されています)からも、1世帯あたりの居住人数が減っていることが分かります。

空き家を放置すると起こるリスク

建物の老朽化が急速に進む

人が住まなくなった建物は、想像以上のスピードで傷みます。

住んでいない建物では通風が悪く、湿気がこもりやすくなります。夏と冬の気温差に建材が耐えられず、木材は腐り始め、白アリの被害も受けやすくなります。

雨漏りが起きても誰も気付きませんから、室内まで水が浸入し、柱や梁がダメージを受けます。気付いた時には、修繕費が数百万円にも達しているケースも珍しくありません。

上記の老朽化を考えると、貸し出して誰かに住んでもらっていた方が良いと思います。ただ空かしておくだけでは何にもなりませんが、賃貸収入が得られますし家にとっても良いことです。

敷地内の草木が繁茂する

放置された空き家の周辺は、雑草と樹木が蔓延しやすくなります。

郡山市への相談内容を見ると、「雑草樹木の繁茂」が相談件数のおよそ半数を占めており、これは最も多い苦情の一つです。

生い茂った雑草や樹木は、近隣の景観を著しく損なうだけでなく、「誰も住んでいない空き家」と周囲に認識され、犯罪の温床となることもあります。

郡山市では大規模分譲により、時期を同じくしてある程度まとまった住宅地が広がる地域が多くあります。

近年の区画整理で街並みが綺麗になった地域は良いですが、昭和の時代に分譲された地域は「一区画に1軒は空き家や空き地がある」という状態が珍しくありません。

たった1つの空き家が、地域全体のイメージを下げてしまう要因にもなっています。

害虫や害獣の発生

空き家は、ネズミ、ゴキブリ、シロアリなどの害虫、そしてスズメバチなどの害獣の温床になります。

これらは隣接する建物にも侵入する可能性があり、近隣の住民に直接的な被害をもたらします。駆除にはかなりの費用がかかります。

近年は、コウモリやハチといった害獣の発生が多くなっていると感じます。東北地方とはいえ、自然が減り温暖化といった環境面の変化による影響が、郡山市でも出ているのでしょうか。

不法投棄の被害

誰も出入りしない空き家の敷地には、粗大ゴミや建設廃材が勝手に捨てられることがあります。

不法投棄は立派な犯罪ですが、所有者が気付きにくく、気付いた時には産業廃棄物の処理で大きな費用がかかります。

事実、放置された空き家や空き地ほどゴミ等が多く、空き家に産業廃棄物を不法投棄された物件も対応しました。

近隣トラブルへの発展

近隣の住民からすれば、放置された空き家は「迷惑な存在」となってしまうことが多いです。

屋根や外壁材が落下する危険、倒壊による損害、異臭、害虫被害など、実害を受けた隣人から苦情や損害賠償請求を受ける可能性があります。

良好な地域コミュニティが失われる原因にもなり、「子どもの頃は近所の子どもたちみんなで遊んでたんだけどねぇ」なんて寂しいお話を聞くこともあります。

管理不全空家や特定空家等の指定

「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、郡山市を含む全国の自治体は、適切に管理されていない空き家に対して指導・勧告を行う権限を持ちます。

管理不全空家や特定空家等に指定されると、以下のような対応が求められます:

・市町村からの指導・勧告を受ける

・最終的には行政代執行により強制的に取り壊されることもある

・固定資産税の優遇措置(軽減制度)が失われ、税負担が大きく増えることになる

固定資産税の優遇措置が失われると、毎年の納税負担が大幅に増加するため、経済的なダメージは無視できません。

郡山市は福島県内でも地価上昇率が高い地域のため、優遇措置が無くなった時の影響は福島県内でも大きいです。

空き家は「何もしないこと」が一番のリスク

良いニュースは、対策を講じれば、上記のような事態を防げるということです。

所有者として今すぐ実行できる対策があります。

定期的な現地確認

理想は3ヶ月に1度、最低でも半年に1度は現地を訪れて、建物の状態を確認したいところです。

雨漏りの兆候、倒れている樹木、不法投棄の有無などをチェックします。

遠方に住んでいて難しい場合は、親戚や信頼できる知人に託すか、専門家に依頼することを検討しましょう。

換気と通水

窓を開けて換気し、台所やトイレの水道を流してください。できる頻度によりますが、これだけで内部の湿度低下と設備の劣化防止につながります。

簡易的な草木管理

草が伸びていたら定期的に草刈りや除草剤散布を行うと、見た目の「荒れている空き家・空き地」といった印象を払拭できます。

また、外観から見える範囲で、定期的に草取りや樹木のカットを心がけてください。完全な造園ではなく、隣家に迷惑をかけない程度の軽い剪定でも効果があります。

専門業者への相談

「自分では対応できない」と感じたなら、迷わず専門家に相談することをお勧めします。

遠く離れていたり日常生活で管理する余裕が無いなど、専門家を頼ることで物理的にも心理的にも安心することができます。

郡山市で空き家を管理するなら

ここまで述べてきた対策は、所有者様の努力で可能な範囲です。

しかし、遠方に住んでいたり、複数の空き家を管理していたりする場合は、定期的な確認が難しくなります。

そこで活躍するのが、地域密着型の空き家管理サービスです。

郡山市で利用できる「アキパト」は、地域の不動産会社が提供する低価格で始めやすい見守りサービスです。

所有者様に代わって定期的に空き家を訪問し、以下のような確認・報告を行います。

・建物外観の確認:外壁、屋根、雨樋などの劣化状況を目視でチェック

・敷地確認:郵便ポスト、フェンス、門扉、物置などの状態を確認

・不法投棄確認:敷地内にゴミが捨てられていないかを確認

・5分間のゴミ拾い:必要最低限のゴミ拾いを行います

・写真付き報告:確認内容を写真とともに所有者様に報告

定期的な報告を受けることで、遠方に住んでいながらも、空き家の状態を把握することができ、安心につながります。

小さな問題を早期に発見できれば、修繕費の削減にもつながります。

また、「定期的に誰かが見に来ている」という事実自体が、防犯上の抑止力にもなります。

 まとめ

郡山市で空き家を所有している方、または相続によって実家が空き家になった方へ。

放置することのリスクは、時間が経つほど増幅します。

建物の劣化、近隣トラブル、管理不全空家の指定、そして予想外の大きな費用——これらは、すべて避けられるものではありません。

大切なのは、「今すぐ完璧に対応する必要はない」ということです。まずは、定期的な確認を心がける。そして、「自分では対応できない」と感じたら、早めにご相談ください。

地域密着型の不動産会社が窓口となるアキパトは、所有者様の不安や疑問に寄り添い、最適な解決策を提案できます。まずは始めやすい税込990円の基本見守りから、安心できる日常を手に入れていただきたいです。

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